コラム 2023,11


 サントアンでは創業当時から手作りのまかないを提供しています。店舗2階に6人掛けのテーブルが置かれた食堂があり、おのおの仕事に区切りがついた人から休憩を取ります。昼寝する人、弁当を持参する人、外食にでかける人、過ごし方はさまざまですが、サントアンで働いていれば誰でも、手作りの美味しいまかないを昼と夕に頼めます。もしお弁当を忘れてしまっても困らないように、寝かせ玄米50円、お菓子づくりにも使っているカンナンファームさんのたまご50円、手前味噌汁がいつもテーブルの上に常備されています。


 ひとり暮らしでは特に、食事づくりにまで手が回りづらく、たちまちコンビニおにぎりやカップラーメンなどで簡単に済ませがちです。毎日毎食は難しくても、できるかぎりでよいので手作りの健康的な食事を食べてもらいたいです。安価で手軽に手に入るインスタント食品やファストフードなどは、安全が不確かな原料が使われ、添加物で本物を装った食べ物が溢れかえっています。それらは食文化を粗末にし、心身の健康を損なう原因になります。

 

 薬食同源、間違った食事をすると病を起こすもととなり、反対に体によい食材は健康を保つためには欠かせないものです。大きな病気などせずに日々を忙しく過ごしていると健康であることが当たり前になってしまい、その大切さを忘れてしまいます。


 創業当時のメンバーが「私の母の作る料理は美味しいですよ。」とお母様を紹介いただいたのがきっかけでサントアンのまかない制度が始まり、以来30年以上続けています。まかない制度のきっかけになったお母様の山木さん、お友達の紹介で2年前から働いてくださっている谷村さん、二人体制でみんなの食事を用意します。


 冷凍・レトルト食品はほとんど使わない野菜いっぱいのおかず、無農薬栽培の寝かせ玄米と味噌汁を基本とした和食が中心です。調味料はサントアン店舗西側に併設された自然食品店「ビオターブル」で販売しているもので、伝統的な製法で作られた本物の調味料を使っています。


 健康に配慮された工夫いっぱいのおかず、旬をいただく季節感のあるメニューに心と身体が喜びます。お客様に食べ物を通じて喜びを提供する立場だからこそ、それを作り出すみんなには食事を楽しんでもらいたい。と、ハロウィンにはおばけのハンバーグ、バレンタインにはハートのピーマン、ひなまつりにはちらし寿司と食事の時間が楽しみになるようなひと手間がかけられています。


 まかないで使うお味噌は年に一度、サントアンメンバーとその家族、パートナーが総出で仕込みます。ケーキ屋さんの繁忙期まっただ中の貴重な1日を使った、一大イベントです。無農薬栽培黒豆を鍋で茹でるところから総量120kgを仕込みました。バックヤードの倉庫でじっくりと発酵が進み、そろそろ食べ頃を迎えます。来年は麹から作ろうか。という話も持ち上がっていて、さらに大掛かりなイベントに発展しそうです。


 

「食べることは 生きること」

 サントアンで働く皆さんに、心も体も健康で安全な人生を送ってもらいたい。といつも願っています。大切な家族や友達と過ごす時間も楽しい事がたくさんの充実した人生も、命と健康あってこそです。どうか食べることを疎かにしないでください。それは生きることそのものだから。

 食べものに携わる私たちから始めましょう。作る人・食べる人・環境への影響が健全で持続可能な商品を提供することは私たちサントアンの目的であり良心です。まずはサントアンで働く皆さんから日々の食事に興味を持っていただき、心身ともに健やかな人生を送ってもらいたい。本当に価値のある「ほんまもん」に触れて、ほんまもんの仕事をしましょう!