田植え、稲刈り体験のその後 山下滉生
昨年は、サントアン創業者の塚口裕子が管理する三田市の田んぼで、有機栽培米の田植えと稲刈りの体験をしました。一反ほどの広さの田んぼで機械と併用して手作業で苗を植えたり、刈り取ったり、落ちた稲穂を拾ったりと、農作業素人の私にはとても大変な作業でした。同時においしいお米をいただけるのはありがたいことで、育ててくれる農家さんがいるおかげだと実感できた体験でした。
昨秋に収穫した有機栽培米は、製粉会社に依頼して30kgの米粉にし、お菓子に加工します。サントアンの米粉を使った商品は「ヴィーガンクッキー」と「三福田(きなこマドレーヌ)」の2種類。米の品種によって食感や味も少しずつ異なり、これまでのレシピに調整が必要かもしれませんが、自分たちが栽培に携わった材料を使えることにとてもワクワクしています。
この5月も田植え体験を予定しています。昨年は田植えの際に、苗をなかなかまっすぐ植えることができず、苗の間隔が狭い部分は上手に成長しませんでした。今年はきれいに植えられるよう丁寧に心を込めて作業したいです。
サントアンでは安心安全なお菓子を作るために、できるだけ顔の見える生産者さんから材料を仕入れるようにしています。さらに私たち従業員が生産現場に行き、体験することで生産者さんの努力や苦労、材料の魅力に気づくことができます。今後も積極的に生産者さんと関わりを持ち、より自信をもってお菓子づくりに励んでいきます。