ブルーベリーと向き合う生産者
文章 山下滉生
丹波篠山市でブルーベリーを有機栽培されている上見重信さんのブルーベリー園に、2023年8月1日(火)
サントアンのメンバー7人でおじゃましました。見学を通して感じたこと、上見さんの魅力をお話しします。
上見さんが育てるブルーベリーは、ひと粒ひと粒が大きく、果肉がジューシーで、食べると口いっぱいにブルーベリーの香りが広がります。そのおいしさの秘訣は、上見さんが培ってこられた知識や長年の経験によるものでした。私がお話を聞いていて1番重要だと感じたのは、枝の剪定です。花が咲く前や収穫後など、年に複数回剪定するそうです。実のなる回数は減りますが、養分がたっぷりと行き渡り、大きく味の濃いブルーベリーになります。
70本ものブルーベリーの木を上見さん1人で管理されており、その労力は計り知れません。実際に収穫を体験させてもらいましたが、低い場所での作業はかなりの重労働だと感じました。私が「誰かに手伝ってもらわないのですか?」と尋ねると「好きでやっていることだから、1人でやりきりたい」と笑顔で応えられました。そうして、我が子のようにブルーベリーを見つめる姿に、上見さんのブルーベリーへの愛を感じました。
見学の最後に「食べた人がおいしいと言ってくれるのが何よりも嬉しい。もっとおいしいものを作れるように頑張りたい」とおっしゃっていました。こんなにも想いのこもったブルーベリーをサントアンで使えることに感謝の気持ちでいっぱいです。これからより一層、生産者さんの想いを届けられるように身を引きしめて仕事に励んでいきます。上見さん、改めて貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。